塩(別名:白い金)
古代の世界において、塩は単なる台所用品ではなく、富そのものでした。ローマ兵は給料を塩で支払われることもあり、それが「salary(給料)」という言葉の語源です。冷蔵庫のない時代、塩は肉やその他の生鮮食品を保存する唯一の信頼できる方法でした。そのため、塩は生き残るために不可欠であり、信じられないほどの経済的価値を持っていました。
塩の価値は非常に高く、塩の交易路を中心に都市が興亡しました。塩鉱を巡って戦争が起こり、その流通を支配するために独占企業が設立されました。アフリカの一部地域では、塩の塊が通貨として使用されていたほどです。ですから、次に夕食時に何気なく塩を取る際は、かつて帝国を形作ったほど貴重な贅沢品を手にしていることを思い出してください。
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